ここは姫路のイグピー、igu&peace VERANDA(いぐあんどぴーすべらんだ)。 1人でふらっとカウンターに座る、おじさんが1人。
なんとも楽しそうな表情でメニューブックを眺めている。

変なおじさんの正体

「やっぱ鶏皮パクチーかな。ピザは一人やったら食べきれへんからなあ、 あ、おにーさん、えーっと、そしたらハイボールやな。とりあえず。」 ひとりで充分楽しそうにくつろいでいるおじさん。
今回のインタビューのターゲットは果たして本当にこの人で合っているのか、不安になってしまうが、とりあえず話しかけてみる。
「ん?ああ、ぼくこれのでざいんしたで。インタビューしてや!」 と笑顔で手に持っているメニューブックを指差す。
なんと、このおっさん、デザイナーらしい。

ゆるキャラデザイナー

デザイナーだと知った瞬間お洒落に見えてくるから不思議。
だがこれも仕方がない、なんと言ってもイグピーのメニューブックは、見るだけでわくわくするような、お洒落で仕掛けの詰まったメニューブックなのだから。
「かっこええやろーこれ。がんばったで。たいへんやったわあ。」
その表情からは、まったくその大変さが伺えない。これが彼のキャラクターなのか。
だとするならば流行りのゆるキャラ。さすがデザイナー。流行は逃さない。

好きな食べ物はペペロンチーノ

彼の所属する企業はかなりのスピードで店舗を増やす成長企業。 メニューにフライヤー、デザイナーがいないと店舗は動き出せない。
「なんや毎日メールくるねん。なるはやのなるってどういう意味なんやろ。」 想像するだけで気が遠くなりそうなところなのだが、、 「疲れたら?うーん、ペペロンチーノ食べる。」
実はそんなに大変でもないのかもしれない。
もしくは彼が相当のスピードで動くスーパーデザイナーなのか。
ゆるキャラスーパーデザイナー。かっこいいのか良くないのか。

仕事は真面目にやります。

気を取り直して、インタビューらしく、彼のポリシーについて聞いてみた。一応。
「そうやなあ、、 受け身になるんじゃなくて、自分からも提案していくことかな。」
なんで急に真面目なこと言い出すんだろう。鶏皮食べながら。
「毎週少しずつやけど自分で新しいことを勉強して、成長しようとしてるわ」
もはやこのコーナーの趣旨が崩れそうである。やめてほしい。
いや、筆者の手腕を試しているのかもしれない。 恐るべし、ゆるキャラスーパーミラクルデザイナー。負けていられない。

ディスティニー オブ ドラゴン

そんなゆるキャラデザイナーの休日を聞いてみた。 「ぼくのかわいいドラゴンたちのための時間や。」
ドラゴン、、、もしや3と4分の3番線の場所を知っているタイプの方かもしれない。帽子を被って寮が決まった学生時代だったかも、ペットはフクロウとか、、妄想はふくらむ一方である。(分からない方はG○○gleへ)
「この前は授業参観に行ってきたで。かわいかったわあー」
授業参観!?
「ほんとに怪獣みたいな2人やねん、下にもちびがおるんやけどな」
どうやら双子の息子さんのことらしい。名前に”龍”の字が入っているという。
「下のちびはそうやなあ、デステニーやなあ。」
ロマンチック。いきなりロマンチックすぎる。
それにしても、 目尻が下がる、をこんなに分かりやすく体現してくれる人もなかなかいない。
子煩悩パパであることには間違いなさそうだ。威厳があるかは、別問題。
最後に今後の目標を聞いてみた。
「それは決まってるわ!LI◯Eスタンプ作る!!!」
ゆるキャラのイグアナスタンプが販売開始されたら、
是非お買い求めいただきたい。
ドラゴンとディスティニーのために。