渋谷のとある一角、店内にブランコやバスタブ、そしてミニクーパーが設置され、なんとその中で食事ができちゃうなんていう、遊び心をくすぐるバーがある。その名もigu&peace(イグアンドピース)。
こんな内装、どんな人が思いつくのだろうかなんて、気になる方も多いのではないだろうか。そんな皆様の期待にお応えして、今回は渋谷のigu&peace の店舗デザインを手がけた、今をときめくデザイナー、◯山の秘密に迫る。

攻めスタイルが俺のスタンダード

◯山が勤めているのは表参道にあるデザイン事務所。インタビューのために訪れるとそこは、もはや事務所というよりはお洒落なバーのような空間。
「いや、別に普通ですけどね、なんか目立っちゃうみたいで。」そんな彼の今日のコーディネートは、サイドを刈り上げた髪型に星柄のシャツ、皮の上着を羽織り、靴にはところせましとスタッズがつけられている。シャツのボタンは3 個開けるのが彼のスタンダード。
これのどこが普通なのか、問い詰めたい気持ちを押さえるのに必死だ。

世界のファビュラス◯山

◯山へのデザインの依頼は、クラブや会員制バーなど、いわゆる「大人の遊び場」が多いそう。豪華絢爛、きらびやかな空間を創り出している。海外からも評価されており、世界中の名デザイナーが取り上げられている著名なデザイン誌にも掲載されている。
世界の◯山。あなどることなかれ。彼のデザインはまさにゴージャスでファン タスティック。某セレブ姉妹の言葉を借りて今こそ言いたい。ファビュラス。

ギャップ萌え、狙ってます

女性に関してもさぞかし派手な方が好みかと思いきや、真逆だそうだ。タイプの女性は家でお味噌汁を作って待ってくれている女性。とにかく期待を裏切る男である。どうやら、人は自分にないものを持っている人に惹かれるという話は本当らしい。「家帰ってお味噌汁があったら最高じゃないすか。」鏡を向いて髪型を直しながら◯山は言う。話している内容と見た目のギャップを埋めるのに一苦労である。派手な人が好きで自分は派手ではなくて、お味噌汁を作るのが得意な女性がいたら、是非igu&peace のスタッフまで。

そして伝説になる。

◯山がよく飲みに行く場所といえば、大人の街、西麻布。
「いや、他に受け付けてくれる街がないんですよ」 どうやら東京の街にも入場制限があるらしい。特定の人には。
お酒に酔ったらだいたいのことは覚えていないと話す◯山。これ以上深くは聞かなかった、いや、聞けなかったが、◯山は数々の街で語り継がれる伝説を残してきたのだろう。「立っていられたらまだ酔ってないってことです。」
街にまで拒否される男。まさに敵にまわしちゃだめなやつ。